wfc 株価 バフェットの買い増しによる株価上昇の光
ウエルズさんとファーゴさんによって設立された銀行です。
銀行ランキングの記事でウエルズファーゴを取り上げましたが、時価総額でアメリカ3位の銀行です。
大手の銀行が、商業銀行と、投資銀行を柱にしているのに対し、ウエルズファーゴは商業銀行に特化し、極めて保守的な経営を行っています。
この数年は株価は50ドル近辺でウロウロしています。
1位のJ.P.モルガンは2015年から株価が70%近くまで上昇しました。2位のBank of Americaも75%の上昇です。

ウエルズファーゴの株価がこの数年において今一つなのは、顧客に無断で口座を開設したり、クレジットカードを発行するなどの不正が原因です。
ただ、2008年付近におけるリーマンショック直前の株価と比較すると、株価は40%程度上昇しています。
PERは10.5と非常に割安です。
配当は3.78%と立派な数字です。

ウェルズファーゴの収益と今後
ウェルズファーゴの売り上げと利益を示します。
売り上げは増加していますが、利益はほぼ一定です。
利益の増加が欲しいところですね。
利益率は33%と良好です。

J.P.モルガンにおける2018年の利益は33%程度増加しており、
Bank of Americaは55%上昇しています。これが、株価増加につながっています。
以下に時価総額1位のJ.P.Morgan、2位のBank of America、3位のWells Fargoの比較を示します。
利益率は、Wells Fargoが4%ほど負けています。
ただ、配当はWells Fargoが一番出していますね。
項目 | J.P.Morgan | Bank of America | Wells Fargo |
時価総額ランキング | 1 | 2 | 3 |
経常収益 | 77,442.00 | 66,769.00 | 64,647.00 |
税引前当期利益 | 40,764.00 | 34,584.00 | 28,538.00 |
当期利益 | 32,474.00 | 28,147.00 | 22,393.00 |
税引き前利益率(%) | 37.39 | 37.9 | 33.03 |
PER(倍) | 12.55 | 11.36 | 10.95 |
配当(%) | 2.79 | 1.99 | 3.78 |
最後にまとめとして、Wells Fargoは利益の増加がないことが予想され、 パウエル議長による業務制限命令が今年いっぱい続く見通しで、依然として厳しい状況が続く見通しです。
ただ、2019年の2月に富豪のウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイがウエルズファーゴなどの銀行株の買い増し*を公表していることから、ここは少し希望が持てるでしょう。
(*J.P.モルガン、バンクオブアメリカ、ウェルズファーゴ、USバンコープなど)