nVIDIA 株価 クラウドゲームへのシフトは当たるか?
nVIDIA はファブレスの半導体設計メーカーです。
主にゲームのグラフィックス処理を目的とする半導体チップの設計を得意とします。
最近はスパコン、携帯電話、タブレット用のチップも手掛けてており、多角化を進めています。
また、ゲーム用のチップの強みを生かし、 ソフトバンクと組んでクラウドゲームを展開することを発表しました。
自動運転も積極的に取り組んでいます。

下記に、株価の推移を示します。
2018年後半は、Amazonなどのテクノロジー株が軒並み20%程度下がりましたが、現在、ほぼ回復しました。
一方、nVIDIAは半値まで下がり、回復もまだ十分していません。
仮想通貨のブームが下がり、 仮想通貨用チップ(マイニング)の在庫問題もその要因となっています。
2018年後半におけるnVIDIAの株保有者の方は、さぞかしがっかりされたことでしょうね。
現在のPERは少し高めの28です。
配当は0.34%とほとんどありません。

nVIDIAの収益
nVIDIAの売り上げと収益を下記に示します。
2000年の予想利益が低下していますが、それほど悪くは見えません。
流動比率は794%と手持資金は十分にあり、利益率も33%と良好です。

売り上げ高と営業利益率推移
利益率はだいぶ改善しました。
2015年では16%だったのが近年では20%以上を得られるようになっています。
クラウドビジネスなどより付加価値の高い分野で成長していることが考えられます。
ただ、仮想通貨のブームが去った結果が2020年に表れています。

1株当たりの利益(EPS)と配当
こちらは1株当たりの利益(EPS)と配当です。
2020年ではEPSが下がっていますね。
配当は維持しています。

配当と配当性向
こちらは配当性向です。
配当自体はさほど変わらず、一株当たりの利益が急激に増加したため配当性向は2017年から下がったように見えます。

配当と増配率
こちらは配当と増配率です。
最近の増配率はめっきり下がりました。

1株当たりの利益(EPS)と1株当たりの純資産
こちらは1株当たり利益と純資産です。
純資産は継続して上昇しています。
流動比率は794%と手持ちの資金が十分にあります。

キャッシュフロー
こちらはキャッシュフローです。
2019年は大きな投資を行っており今後の伸びが期待されます。

NVIDIAの今後
今後は、 だれでも高速でグラフィカルなゲームを楽しむことができる クラウドゲームが伸びる気配が感じられます。
クラウドゲームに関し、アマゾンと提携したニュースも報じられました。
おそらく、開発したクラウドゲーム用チップをアマゾンのAWS (アマゾンウエブサービス)に組み込むことが予想されます。

今後、クラウドゲームでNVIDIAが成長していく可能性があります。
Investor Presentationはこちら
ビジネスモデルをしっかり組み立てれば安定的な収益が得られる可能性があります。
そうなれば株価も期待できるかもしれません。