マスター カードはどんな企業か?
マスターカードはご存じのように決済サービスを行う企業で、世界的に事業を行っています。
クレジットカード、事前支払いのプリペイドカード、即時決済のデビットカードによる決済事業を行っています。
本社はアメリカのニューヨーク州マンハッタンです。
下記はクレジットカード決算の取引量を示したものです。
VISAが45%と約半数を占めています。
Union Payは中国のカードで27%、 マスターカードは24%を占めています。
AMEXは2%、JCBとDinersは1%です。

株価推移
マスターカードの株価を以下に示します。
株価は2016年あたりから上昇しています。
2015年から比較すると株価は3倍に上がりました。
2010年からはなんと10倍以上です。
驚きの成長力です。
PERは46と少し過熱しています。
配当は0.51%ですが、自社株買いを考慮すると約3%程度になります。
配当ランキングは下記を参考にしてください。
10年間の株価推移

5年間の株価推移

売上高と利益率推移
こちらは売り上げ、営業利益、営業利益率を示します。
2020年は予想です。
安定して50%程度の営業利益を出していることが分かります。

1株当たり利益(EPS)と配当
こちらは一株当たりの利益(EPS)と配当を示します。
2015年と比較してEPSと配当は2倍以上にに増加しています。

配当と配当性向
こちらは配当性向です。
1株当たり得られた利益のうち、どの程度株主に反映されているか示しています。
最近では17%ですね。
配当が0.6%程度なので、もう少し欲しいところです。

配当と増配率
こちらは増配率です。
最近増配率は低下していますが、2020年では30%になることが予想されています。

一株当たり利益(EPS)と一株当たり純資産
一株当たり利益と一株当たりの資産の推移です。

キャッシュフロー
こちらはキャッシュフローになります。
営業、フリーキャッシュフローともに増加傾向です。

マスターカードとビザの比較
下記はマスターカードとビザとの売り上げを比較したものです。
単位は億ドルです。
マスターカードは約1兆6500億円の売り上げに対し、ビザは約2兆2700億円です。
ビザの売り上げの方が大きいですが追いつけない金額ではありません。

項目 | マスターカード | ビザ |
売り上げ | 14955 | 20609 |
営業利益 | 7282 | 12954 |
税引き前利益 | 7204 | 12806 |
当期利益 | 5859 | 10301 |
税引き前利益率(%) | 48.2 | 62.1 |
PER(倍) | 43.0 | 40.8 |
流動比率(%) | 139.5 | 161.1 |
配当(%) | 0.55 | 0.62 |
マスターカードの今後とまとめ
マスターカードは中国での展開のため事業申請を行い2020年2月に承認を受けました。
ビザは現在承認待ちです。
中国の決済サービスにおける市場は約3000兆円です。
それに対し、マスターカードとビザの売り上げを合わせても約3兆円です。
中国で事業を開始できればとてつもない成長が期待されます。
また、アマゾンはビザやマスターカードと協業で手のひら決済を開発しています。
傘下のホールフーズやファーストフード店でも売り込みを検討中です。
以上のことを考慮すると、ビザやマスターカードはまだまだ事業を拡大できるものと考えられます。
下記はマスターカードの株価と売り上げのコリレーションプロットです。
2020年の1月の予想は270ドルです。
一方、現在2020年1/10時点の株価は309ドルとそこそこ当たっていると思います。
2021年は順調に売り上げが伸びれば株価は380ドル程度が予想されます。

おすすめ米国株や私のポートフォリオは下記を参考にしてください。
米国株の選び方は下記にまとめましたので参考にしてください。