IBM 株価 気象情報大手のザ・ウェザー・カンパニーを買収して安定するかも?
IBMは主に現在、人口知能AIワトソンの事業化に注力しており、企業のもつクラウドシステムと、このワトソンの融合におけるサポート事業を行っています。
ちなみにワトソンは2011年に米国のクイズ番組で、クイズ王者2人と対決し圧勝しています。
IBMの株価を下記に示します。
全体的に右下がりです。
バフェットもIBM株を有していましたが、ついに手放してしまい、株価は低迷しています。
PERも12と割安です。
配当は4.4%です。

IBMの収益
IBMのを売り上げと利益を下記に示します。
売り上げ、利益ともに低下しています。
利益率は14%ともう少し欲しいところです。
流動比率も128%と手持ち資金は問題ありません。

売上高と営業利益率推移
営業利益は14%程度で推移しています。
現在、ハードからソフトへの移行を進めており、利益率は改善していく可能性があります。
2019年は予想になります。

1株当たり配当(EPS)と配当
1株当たりの利益は低下傾向ですが、配当は頑張って支払っています。

配当と配当性向
配当性向は60%を超えており、株主への還元を積極的に進めていることが分かります。

配当と増配率
配当性向がすでに60%と高いため、さすがに増配率は下がっていますね。

1株当たり利益(EPS)と1株当たり純資産
IBMのデータで気になった所はこのデータです。
2019年に1株当たりの純資産が増加しています。

気象情報大手のザ・ウェザー・カンパニーを2016年に買収しており、利益が積みあがってきているのかもしれません。
キャッシュフロー
大きな投資なしにフリーキャッシュフローが近年安定的に出ていることが分かります。

IBMの今後
レノボへのパソコン事業売却、そして人口知能 AIのワトソンの事業化などハードからソフトへの移行を目指しています。

IBMはアマゾンなどのクラウド事業者との競合を避けるため、クラウドサービス自体から撤退し、顧客へのクラウドサポートに注力し始めています。
IBMは2016年に気象情報大手のザ・ウェザー・カンパニーを買収し、2017年に企業向けの気象予報サービスを始めました。
ワトソンと融合させ、その気象によって起こりうる予測データを企業へ提供し、収益へと結びつける狙いです。
また、イギリスの携帯電話サービス大手、ボーダフォンと提携し、その次世代通信5G、および人口知能AIに関連したクラウドシステムのサポートを行うことを2019年1月に発表しました。
このように今後、IBMの利益は安定して推移するものと思われます。
今後、収益化が大幅に進む可能性があるので、ウォッチングしていたほうがいいかもしれません。
(ひょっとすると、化けるかも。)
IBMのInvestor Presentationはこちら